抗生物質不使用鶏における腸管の健全性の改善

抗生物質不使用鶏における腸管の健全性の改善

マルコ・レベッロ博士、獣医師

家禽主任研究者

ジンプロコーポレーション

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腸管は、鶏の体の中で最大の免疫器官の一つです。腸管は、栄養素の消化及び吸収を司る器官でありながら感染に対するバリアの役割も果たします。腸管は、動物の免疫応答のうち70%を占めます。したがって、最適な腸管の健全性は、鶏の発育及び生産性最大化に重要です。

抗生物質フリー(ABF)あるいは抗生物質を全く使用していない(NAE)鶏の生産形態が広がり続ける中、感染症、特にコクシジウム症と壊死性腸炎が、一貫性のある予防的飼養管理や質の高い栄養プログラムが実践されなければ、重篤度を増す可能性が出てきました。腸管の健全性が、潜在的な健康被害を制御する上で非常に重要です。

 

リーキーガット症候群と腸管の炎症

腸管は、粘膜上皮細胞で覆われています。これらの粘膜上皮細胞間はタイトジャンクションと呼ばれる構造体でしっかりと結合しています。タイトジャンクションは、鶏を感染因子から守るために非常に重要な要素です。鶏がストレスを受けたり、亜鉛欠乏状態に陥ると、タイトジャンクションは機能不全を起こし、リーキーガット症候群を引き起こします。

タイトジャンクション機能が低下すると、病原体や毒素が、粘膜上皮細胞間から体内へ侵入します。そして、免疫反応が発動し、腸管の炎症が起こります。結果として、栄養素の吸収能が低下し、鶏の潜在能力を発揮させることが出来なくなります。また、発育や生産のために使われるべき栄養素が、免疫反応に消費され、鶏の生産性はさらに悪化します。

 

ジンプロ・ミネラルによる腸管の健全性の向上

ある研究結果から、タイトジャンクションの減弱化は亜鉛、マンガン及び銅の欠乏により、さらに悪化することが示されています。これらの微量ミネラルは、重要な酵素、制御分子及び免疫系によって産生される防御蛋白質の補助因子として働きます。

亜鉛、マンガン及び銅は、2つの機序でリーキーガット症候群による腸管の炎症を軽減します。

  1. 腸粘膜上皮のタイトジャンクションの強化
  2. 白血球の強化を通して、炎症に対する迅速、且つ強固な免疫応答の確立

無機微量ミネラルのみでは、腸管の健全性を向上させるには不十分と考えられます。鶏が吸収できる無機微量ミネラルの総量は限られています。したがって、ジンプロ・ミネラルの活用を検討されることをお奨めします。

 

コクシジウム病変の低減に貢献するジンプロ・ミネラル

20羽のコッブ種ブロイラー雄鶏に、亜鉛40ppmを含む4種類の基礎飼料(試験区1、3及び4の飼料には硫酸マンガン由来のマンガンを80ppm含有)を給与しました。試験区及び基礎飼料への微量ミネラル添加は次の通りです。

  • 試験区1: アベイラ亜鉛由来の亜鉛40ppm添加
  • 試験区2: アベイラ亜鉛由来の亜鉛40ppm及びアベイラマンガン由来のマンガン40ppm添加
  • 試験区3: アベイラ亜鉛由来の亜鉛60ppm添加
  • 試験区4: 硫酸亜鉛由来の亜鉛40ppm添加

14日齢にコクシジウム(E. acervulina、E. maxima、E. tenella)で攻撃し、20日齢に剖検しました。アベイラ亜鉛単独添加あるいはアベイラ亜鉛とアベイラマンガンの併用添加飼料を給与した供試鶏は、硫酸亜鉛添加飼料を給与した供試鶏よりも、コクシジウム病変スコアが最大で22%低くなりました。

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壊死性腸炎による斃死の低減に貢献するジンプロ・ミネラル

2,500羽のロス708ブロイラー雄鶏に対して、19、20及び21日齢にクロストリジウム・パーフリンゲンス(C. perfringens)で攻撃し、壊死性腸炎による斃死率を調べました。供試鶏に、次の4種類の飼料のいずれかを給与しました。

  • 試験区1: 硫酸亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅由来の亜鉛、マンガン、銅をそれぞれ100、100、20ppm含む飼料
  • 試験区2: アベイラ亜鉛由来の亜鉛60ppm、硫酸亜鉛由来の亜鉛40ppmを含む飼料
  • 試験区3: アベイラ亜鉛由来の亜鉛60ppm、硫酸亜鉛由来の亜鉛40ppm、アベイラ銅由来の銅10ppmを含む飼料
  • 試験区4: アベイラ亜鉛由来の亜鉛40ppm、硫酸亜鉛由来の亜鉛60ppm、アベイラマンガン由来のマンガン40ppm、硫酸マンガン由来のマンガン60ppmを含む飼料

ジンプロ・ミネラル添加飼料の試験区の斃死率は、無機ミネラル添加飼料の試験区と比べ、最大で69%低くなっていました。また、壊死性腸炎治療の第一選択薬であるバシトラシンメチレンジサリチル酸(BMD)投与区と比べ、ジンプロ・ミネラル給与鶏群の斃死率は、最大で48%低くなっていました。

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飼養管理と栄養を通して向上する腸管の健全性

「抗生物質を全く使用していない(NAE)」鶏の生産形態のように、抗生物質の使用が少なくなるにしたがい、リーキーガット症候群や腸管の炎症のような問題がより顕在化すると考えられます。

生産者の皆さんは、飼養密度を低くする、より細部にまで行き届いた衛生手順を実践するなど、最良の飼養管理手順(ベスト・マネジメント・プラクティス)について再考する必要があります。

さらに、生産者の皆さんは、もし薬効を期待するような量の無機微量ミネラルを使用されている場合、その使用方法を避けるべきですし、その代わりに、アベイラ亜鉛、アベイラマンガン、アベイラ銅のようなジンプロ・ミネラルの利用を検討すべきだと考えます。

ジンプロ・ミネラルは、腸粘膜上皮のタイト・ジャンクションの維持、腸管の炎症による影響の低減など、腸管の健全性を最適に保つのに貢献します。

ジンプロ・ミネラルに関するご質問、ご相談は弊社営業担当者までお問い合わせ下さい。

 

     
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