無機微量ミネラルと有機微量ミネラル、ジンプロ・ミネラルの違い
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無機微量ミネラルと有機微量ミネラル、ジンプロ・ミネラルの違い

テリー・ワード博士

ジンプロコーポレーション

必須微量ミネラルの必要量はmgで表されますが、 家畜において、生命維持や疾病への抵抗性、発育促進、組織の発達、健全な繁殖活動において必要です。

微量ミネラルは、健康的に動物を育てるための重要な要素で、全ての生物が生きるために必要です。現在の家畜生産システムにおいて成功するためには、微量ミネラルがもたらす栄養上及び健康上の利点を最大限に活かすように、動物の飼料に添加しなくてはなりません。健康な動物は、利益をもたらし、持続可能な経営に貢献してくれるでしょう。

 

微量ミネラルの基礎

完全に微量ミネラルが枯渇すると死の原因となる一方で、ミネラル欠乏ははるかに一般的に起こりうる問題です。各微量ミネラルの利点と欠乏症の兆候について記していますので、下記よりご覧下さい。
微量ミネラルの利点と欠乏症

微量ミネラルには、無機微量ミネラル及び有機微量ミネラル、ジンプロ・ミネラルの3種類が存在します。

微量ミネラルには、無機微量ミネラル及び有機微量ミネラル、ジンプロ・ミネラルの3種類が存在します。これらの3種類の微量ミネラルは、基本的な分子構造から異なっており、1種類のみが動物の生産性に一貫して効果を発揮します。

 

動物における無機微量ミネラルの効果

炭素を含んだ分子と結合した微量ミネラルを定義上、有機ミネラルと呼びます。有機微量ミネラルは、無機微量ミネラルより吸収されやすいですが、どれ位微量ミネラルが効果を発揮するかは、第一に、どれくらい強くかつ安定的に炭素分子と結合しているか、次にその炭素分子がどのくらい動物の健康に重要な物質か次第です。

 

動物におけるジンプロ・ミネラルの効果

ジンプロ・ミネラルは、金属と必須アミノ酸が1:1で結合した唯一の微量ミネラルです。その結果、他の有機ミネラルと比べて、水溶性と安定性、吸収性、生体内利用性がより高くなっています。

 

無機微量ミネラルと有機微量ミネラルの比較

無機微量ミネラルと有機微量ミネラルは構造的に異なります。簡単に言えば、有機微量ミネラルとは、炭素を含む分子に無機微量ミネラルが化学的に結合したものをいいます。無機微量ミネラルは、比較的容易に製造でき、管理面でも安価で済むので、基本的な飼料添加物として用いられています。しかし、動物が吸収できる量には限りがあるので、無機ミネラルのみでは最適な機能を発揮できません。

 

有機微量ミネラルとジンプロ・ミネラルの比較

有機微量ミネラルが炭素を含む分子と結合しているのに対して、ジンプロ・ミネラルは、必須アミノ酸と結合しています。その結果、水溶性と安定性、吸収性、生体内利用性が高くなっています。このことは、動物の健康、動物福祉、生産性に直接影響します。ジンプロ・ミネラルを給与することで、必須栄養素が吸収されて、動物体内で利用されます。このことは、無駄を少なくし、健康な動物を育てることが求められている、現在の動物生産環境において特に重要です。

 

微量ミネラルは、動物のビタミンの利用効率に影響を与える。

微量ミネラルは、脂溶性のビタミンA(レチノール)やビタミンE、ビタミンD3の体内維持と安定性にも関与しています。これら3種類の脂溶性ビタミンは、動物の免疫機構に対して重要な役割を持ちます。

供給不足または価格上昇などで、飼料中の脂溶性ビタミンが減少した場合に、無機微量ミネラルは、保管中にビタミン活性を低下させて、問題をさらに悪化させることが、ミネソタ大学の試験から分かっています(Shurson et al., 2011)。この試験では同様に、ビタミン微量ミネラルプレミックスにジンプロ・ミネラルを使用すると、無機微量ミネラル使用及び微量ミネラル未使用時と比較して、最大120日間保管した際のビタミン活性低下を40-50%も抑えることが分かりました。ジンプロ・ミネラルに関するご質問、ご相談は弊社営業担当者までお問い合わせ下さい。

 

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