畜産業における持続可能性とは
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畜産業における持続可能性とは

テリー・ワード博士

ジンプロコーポレーション

私たちは、50年前の創業以来、畜産業における持続可能性について取り組んできました。多くの方が“持続可能性”という単語を聞いた際にまず初めに思い浮かべるのが、温室効果ガスの排出量削減や地球環境の改善だと思います。私たちは、それに加えて多くのことが当てはまると考えています。それは、畜産業やお客様の事業、世界人口の維持などがあります。

私たちの持続可能性への取り組みには以下の重要な5つの柱があります。

技術

経営

安全

環境

社会

昨今の課題から、人口増加に対応するための持続可能かつ信頼のおける食料供給の重要性が非常に注目されてきました。その中で、私たちは、持続可能性の5つの柱を常に念頭に置きながら、お客様や従業員、地域社会に貢献するための新しい方法を探すために、この課題に取り組み続けてきました。

ジンプロの持続可能性への取り組みに関して、弊社の戦略兼持続可能性部長のテリー・ワード博士にインタビューを行い、ワード博士にとって持続可能性とは何を意味するのか、そして、世界の持続可能性を向上させるためのジンプロの役割についての今後の展望について話を伺いました。

 

Q&A:世界の持続可能性におけるジンプロの役割

Q:なぜ持続可能性に取り組むのですか?そこまで重要なものなのですか?

A:私はむしろ「なぜ持続可能性に取り組まないのですか?」とお聞きしたいです。この地球上に存在するものを次世代に残すために、資源をより効率的に活用することに対して反対する人はいないでしょう。私たちに出来ることであれば、取り組むべきだと考えています。そしてこれは「単に重要である」ということではなく、私たちの事業やお客様、世界人口の維持において必要不可欠です。

 

Q: 持続可能性に焦点を当てることは、ジンプロ社、さらには畜産業界にどの様な影響を与えるのですか?

A:環境負荷を低減するために自社製品の販売及び製造・輸送システムから、お客様の事業、最終消費者に至るまで私たちが出来ること全てが畜産業界に影響を与えます。焦点を当てて取り組むことで、世界の持続可能性における家畜生産の負の影響を減らし、好影響をもたらしてくれるでしょう。

 

Q:畜産業界における持続可能性に関して、次にどの様なことを取り組むのですか?

A:私たちはまだ、自身の考えを伝えきれておりません。畜産業界は私たちの目指す持続可能目標に向けて進んでいますが、私たちが積極的に行っている多くのこと及び更なる向上に向けた献身的な活動を皆様に知ってもらうためには、さらに多くのことを行う必要があります。私たちのお客様は動物や地域、事業、持続可能性に対して献身的に取り組まれています。従って私たちは、お客様の考えをより良く、そしてより広く伝えていかなければなりません。

 

Q:持続可能性の影響を証明するために、持続可能性及び指標をどの様に効果的に測定すれば良いか、ご意見をお聞かせ下さい。

A:測定することは、進捗状況を客観的に判断するために必要です。幸いなことに、私たちはエネルギーの使用量及び削減量、飼料効率の向上、動物の健康と福祉の改善などで測定することが出来ます。持続可能性に取り組み続けていくと、家畜生産システムにおける持続可能性が与える最終的な影響を評価するために、測定しなければならない項目が更に出てくるでしょう。

 

Q:ジンプロが取り組む持続可能性に関する今後の展望をお聞かせ下さい。

A:より良くしていくために私たちが貢献できることは数多くあります。ジンプロは個人、地域、そして企業として世界的にかつ、積極的に貢献出来る機会があると私は思っています。私たちが出来る日々の活動から、持続可能性に関する研究を行うためのより確固たる研究開発体制の確立など、私たちが出来ること、やらなければならないことはまだ多くあります。それは複雑かもしれませんが簡単です。1つか2つ、個人で出来る活動について考えてみて下さい。それらは小さいことの様に見えますが、私たち全員分が合わされば、指数関数的な影響を与えることになるでしょう。

私は、ジンプロの持続可能性チームが、世界の持続可能性に大きな影響を与え続けられる素晴らしいアイデアを提供出来ると確信しています。私は、新製品開発による持続可能性への影響を数理モデルで評価し、研究においてまた、商業的にその影響を検証出来る日が来ることを期待しています。このアプローチによって、私たちが影響を与えることのできる部分との大きな差を特定することが出来るでしょう。これは長く、大変な過程ですが、私たちは成し遂げられると確信しています。そして、私たちの将来は、それに懸かっているのです!

 

50年、そしてこれからも持続可能性を向上させる

過去50年に亘り、持続可能性は私たちの最優先事項であり、今後も変わりはありません。私たちは、動物と人がより健康かつ幸福で生活出来ることで、全ての人にとってより健康的で持続可能な世界を作り上げていきます。


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