上皮の健全性を向上させることでBCOを防ぐ

上皮の健全性を向上させることでBCOを防ぐ

マルコ・レベッロ博士、獣医師

家禽主任研究者

ジンプロコーポレーション

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鶏の上皮組織が弱くなると、細菌や抗原が体内に侵入しやすくなります。その結果、BCOの様な重篤な健康状態に陥ってしまいます。この状態は、血流中の有害細菌が、成長板と大腿骨及び脛骨の関節軟骨、胸椎の間で微小破壊を引き起こし、微小腫瘍や細胞壊死に陥ることで発症します。

BCOは、世界中で最も一般的な鶏における跛行の原因で、特に無薬飼養農場でよく見られます。BCOの経済的損失は通常では1〜3%ですが、重症化すると10〜15%にも上り、成長の鈍化、淘汰や廃棄の増加に繋がります。

地球上において、細菌は人間以上に優勢な有機体です。多くの細菌種がBCOを引き起こしますが、最も頻発して分離されるのは、養鶏生産者や消費者にとってよく知られているエンテロコッカス属とエンテロコッカス・セコルム、スタフィロコッカス属、スタフィロコッカス・アグネティスです。また、骨からサルモネラ菌が分離されたとの報告もあります。これらの細菌は、上皮組織を突破し、炎症や免疫反応から生き延び、免疫細胞や食細胞の数が制限され、灌流が減少し、血管上皮が弱体化した箇所に徐々に沈着していきます。

第一防御層である、上皮組織の健全性を向上させることが、鶏においてBCOの発症を遅らせ、発症率を低減するための第一歩です。

 

ストレス環境下においても、上皮の健全性を強固に保つ

上皮細胞は、皮膚や消化管、呼吸器官、繁殖器官などの上皮内層、更には血管を覆っている血管内皮といった様々な体内管状組織の内外部を覆っています。上皮組織はタイトジャンクション構造によって細胞間が縫合された強固な壁状構造をしています。これらの細胞は、絶えず更新され、その中には粘液や保護分泌物を産生する細胞もあります。これらの細胞がストレス、または寄生虫や細菌によって損傷した場合、上皮の健全性を維持し、これらを体内に侵入させないためにも直ちに更新されなければなりません。

それ故、細胞タンパク質は絶えず合成され続けなければなりません。損傷した細胞更新のための新しい上皮細胞が十分に存在しなければ、細菌等が血流へ侵入する機会を与えてしまうことになるでしょう。

亜鉛やマンガンの様な微量ミネラルは、上皮組織の形成と維持に重要です。また、ZO1やZO2、クローディン、オクルーディンといったタイトジャンクションを構成するタンパク質の合成にも亜鉛は必要です。保護層と細胞組織を維持するために、上皮細胞はコラーゲンやケラチンフィラメントからなる細胞骨格基質、またはタンパク質繊維の束を含有しています。皮膚を柔軟で不溶性にし、自然環境に対して反応しない防御層にすることが、ケラチンの主な役割です。亜鉛は角化の過程で重要なミネラルです。

 

亜鉛、マンガン、銅を用いて上皮の健全性を向上させる

亜鉛、マンガン、銅を含むアベイラZMCの様な微量ミネラルは、タイトジャンクションを強固にし、腸の健全性を向上させることで細菌の血流への侵入と、成長板での微小破壊を防ぎます。また、これらのミネラルは、骨質や健康と免疫機能の向上にも役立ちます。

アーカンサス大学で実施された試験から、BCOの発症率が減少し、発症が4〜5日遅延することが明らかになりました。金網床で飼養した鶏にアベイラZMCを給与すると、BCOによる跛行発症が29%低下しました。敷料で飼養し、スタフィロコッカス・アグネティスに感染させた鶏にアベイラZMCを給与すると、BCOによる跛行発症が23%低下しました。これらの結果には、ジンプロ・ミネラルによる上皮細胞の健全性向上が大きく寄与しています。

 

上皮の健全性は鶏のBCOを軽減するために重要である

強固な上皮バリア層を維持することが、BCOの発症率を低下させるために必要な第一歩です。鶏が細菌によって損傷した細胞の更新のための新たな細胞が、十分に確保出来れば、細菌の血流への侵入を抑えることが出来るでしょう。

上皮の健全性を向上させ、BCOを予防するための、養鶏栄養プログラムに関してのご質問、ご相談は弊社営業担当者までお問い合わせ下さい。

 

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