ITMNS 2021 国際微量ミネラル栄養学
シンポジウム
ITMNS2021
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健全な腸が食の安全性に関わる問題を予防する

健全な腸が食の安全性に関わる問題を予防する

マルコ・レベッロ博士、獣医師

主任研究員

ジンプロコーポレーション

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養鶏を営んでいる方なら、大腸菌やストレプトコッカス属菌、サルモネラ属菌、カンピロバクター属菌といった食の安全性に関わる一般的な原因菌についてご存知のことでしょう。以前より食品供給が安全になったとはいえ、未だにアメリカではサルモネラ菌感染事例は1年間で推定200万件発生し、死亡例は2,000件報告されています。

食中毒を防ぐ最初の防御策が、強固な上皮の維持です。上皮はタイトジャンクションと呼ばれる構造によってお互いが縫合され、強固な壁を形成しており、管状組織の内外部を覆っています。上皮の健全性が損なわれると、有毒細菌の血流や内臓、更には筋肉への侵入を許してしまいます。

それ故、強固な上皮を維持し、細菌が血流へ侵入することを最初に防ぐことが必要なのです。

 

脆弱な上皮は細菌の侵入を許してしまう

食中毒を引き起こす細菌は、鶏舎環境中に広く存在しています。鶏は通常の細菌叢を形成中である若齢期や、腸に問題が生じた際にそれらの細菌に曝されることがあります。細菌性軟骨壊死骨髄炎(BCO)の様に、これらの細菌は、上皮の防御層を損傷させる炎症が発生する機会を待っています。

上皮の健全性が損なわれて有害細菌が血流に侵入すると、免疫システムによってそれらを排除しようとします。しかし、出荷が近い鶏が感染してしまった際には、処理施設に送られた時点でも有害細菌が体内に存在する可能性があります。その場合、それらは筋肉へと拡散して鶏肉や最終製品を汚染し、消費者に食中毒を引き起こしてしまう事になります。

 

微量ミネラルは、上皮の健全性にとって重要である

上皮細胞はストレスや寄生虫、細菌によって損傷すると、上皮の健全性を維持して細菌の血流への侵入を防ぐために、すぐに更新されます。亜鉛やマンガンの様な微量ミネラルは、上皮組織の合成と維持だけでなく、適切な免疫反応を行うためにも重要です。

例えば、ZO1やZO2、クローディン、オクルーディンの様なタイトジャンクションを構成するタンパク質は、合成の際に亜鉛を必要とします。更に、上皮細胞は保護層と細胞構成を維持するコラーゲンとケラチンフィラメントの細胞骨格基質を含んでいます。また、亜鉛はこれらの角化過程においても重要なミネラルです。

飼料中に拮抗物質が存在するため、農場において微量ミネラル要求量を満たすことは簡単なことではありません。鶏は免疫反応と回復を促進するためだけでなく、成長や生産に用いるために充分な微量ミネラルを必要とします。ジンプロ・ミネラルは、アミノ酸輸送体を介する特殊な経路で吸収されますので、他の微量ミネラル製品が受ける様々な拮抗物質の影響を最小限に抑え、より多くのミネラルが小腸内へ到達出来ます。その結果、成長や生産性を最大限に高めるために充分な微量ミネラルと、適切な免疫反応を促進させるために必要な微量ミネラルを吸収することが出来ます。

30本の試験をまとめた結果から、ジンプロ・ミネラル由来の亜鉛、マンガンまたはその両方を給与した鶏において、上皮組織の強度が30%以上向上したことが明らかになりました。

 

食中毒の原因菌を侵入させない

上皮の健全性が損なわれると、有害細菌が血流や筋肉に侵入し、最終製品での食中毒の問題を引き起こす事になります。微量ミネラルを用いて強固な上皮を維持することは、食中毒の原因菌を防ぐ最初の防御策です。

鶏における上皮の健全性を向上させる方法に関してのご質問、ご相談は弊社営業担当者までお問い合わせ下さい。

 

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