鶏に給与した栄養が羽毛の発達と産卵をサポートする
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鶏に給与した栄養が羽毛の発達と産卵をサポートする

レオナルド・リナレス博士

ジンプロコーポレーション

ブロイラー鶏やレイヤー鶏、いずれの鶏種を飼養する場合においても、羽毛の発達と品質は最優先されるべき指標の1つです。羽毛の品質が悪い場合、動物の健康と経営に悪影響を及ぼします。

ブロイラー種鶏において、羽毛品質の不良は、鶏の受精と繁殖成績を低下させることがあります。その結果、出荷する鶏数の減少に繋がります。レイヤー鶏においては、産卵率の低下に繋がります。

更に、ブロイラー鶏の羽毛品質が悪い場合、裂傷になりやすくなるため、屠体品質の低下に繋がります。

これら全てが、経営の収益性を低下させます。

次から、羽毛の不良がブロイラー種鶏及びレイヤー鶏においてどの様に生産性に影響を与えるのか、また、栄養の改善がどの様な役割を果たすのかをご紹介します。

 

羽毛の発達と品質は産卵に影響を与える

ブロイラー種鶏において、羽毛品質が悪い、もしくは、損傷していたり抜けている場合、皮膚が外部に晒されてしまいます。これは、自身が持つ防御機能の一部を失うことになり、特に寒い時期において体温維持により多くのエネルギーを必要とすることになってしまいます。つまり、繁殖に利用可能な栄養素及びエネルギー量が減少してしまい、産卵率が低下します。

更に、種鶏雌鶏が十分な羽毛を有していない場合、雄鶏の爪によって痛みを感じ、繁殖過程を最後まで終わらせることが出来なくなる可能性もあります。その結果、生まれる雛数の減少に繋がります。

 

羽毛の成長はレイヤー鶏の保護に重要

レイヤー鶏の場合、ストレスに晒されるとお互いを突き合うことがあります。十分量の羽毛を有してなければ、皮膚の損傷や出血から自身を守ることが出来なくなります。そしてそれは複数の問題を引き起こします。

1つ目が共食いや斃死を引き起こすことに繋がることです。更に、傷が長引くことで免疫反応を引き起こし、エネルギーや栄養素を用いてしまい、産卵に利用する量が減少してしまいます。

2つ目は、傷口が外環境に触れることで、有害病原体が皮膚を通して体内に侵入し易くなり、免疫反応を更に増幅させ、疾病や斃死数の増加を引き起こすことに繋がります。

 

養鶏栄養管理の質と設計が重要

羽毛の品質改善に影響を及ぼす環境要因が様々ある一方で、不適切な栄養は羽毛の品質不良の主な原因です。アミノ酸やビタミン、微量ミネラルといった栄養素が不足することが、羽毛の発達不良の引き金となります。

その原因の一つが、単純に鶏が十分量の飼料を摂取できていないということです。それは、鶏舎内の飼料分配が不十分である、または1日の要求量を満たす分の飼料を与えていないかが考えられます。

もし、飼養管理に問題がないのであれば、飼料が正しく設計されていない、または正しく混合されていない場合が考えられます。この場合には、飼料設計士または品質管理チームと協力して、アミノ酸やビタミン、微量ミネラルが全ての鶏の要求量を満たすだけ組み込まれているかを確認してみる必要があります。

 

微量ミネラル添加によって羽毛発達を向上させる

微量ミネラルの中でも、亜鉛とマンガン、セレンは羽毛発達における酵素過程に関与しており、その中でも亜鉛が最も重要です。鶏が微量ミネラル欠乏に陥ると、羽毛の問題が生じることがあります。

ジンプロの試験から、アベイラ亜鉛を給与したブロイラー鶏は、無機亜鉛単独給与時と比較して、羽毛の発達が優れ、品質が高いことが分かっています。これは最終的に、屠体及び胸肉、もも肉重量の増加に繋がります。この結果は、完全に羽毛の生えた鶏では羽毛維持の必要性が少なく、栄養がより生産性に利用される様になったためと考えられます。

この試験ではブロイラー鶏に焦点を当てていますが、上記の改善効果によって種鶏及びレイヤー鶏の生産性にも好影響を与えることが出来ると考えています。

 

適切な羽毛の発達と産卵をサポートする方法

羽毛の状態はブロイラー鶏及びレイヤー鶏の繁殖成績において重要です。そして最終的に、収益性に好影響をもたらしてくれるでしょう。

私たちは鶏の羽毛を改善するための製品や専門知識を有しています。羽毛の状態を最大限に高めるための適切な微量ミネラルバランスに関するご質問、ご相談は弊社営業担当者までお問い合わせください。

 

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