収益性向上への道
ルーカス・ロドリゲス博士
ジンプロコーポレーション
繁殖農場は養豚事業の要であり、あらゆる小さな調整が収益性に大きな影響を与える可能性があります。そのため、候補豚及び母豚生産に関わるコストと収益性に影響を与える要因を理解することは、適切な意思決定を行う上で非常に重要です。
候補豚及び母豚の生産コストを理解する
養豚農場の収益性の98%は以下の3つの指標によって主に左右されます。
- 増体1キログラム当たりのコスト
- 豚肉1キログラム当たりのコスト
- 離乳子豚1頭当たりのコスト
これらの指標に影響を与える要因を理解することが、繁殖農場の生産性、健全性、飼料効率、そして農場全体の成績を評価する上で不可欠です。
市場変化とコスト要因の把握
市場変化に対応することは簡単ではなく、特にコスト削減と収益創出のバランスを取る際には困難が伴います。高値市場では、短期間で収益創出を最大化することに重点が置かれます。一方、横ばい市場では、目標は損益分岐点となる生産コストで運営し、コスト削減に重点を置くことに移ります。繁殖農場における主なコストは、母豚の更新、非生産日数、飼料費、人件費、施設費、薬剤費、輸送費などがあります。生産コストが高すぎると、豚の健康の問題、労働の問題、その他の問題により、離乳豚1頭当たりの目標コストを達成出来なければ、収益性が急落する可能性があります。
栄養面から重要業績評価指標(KPI)を改善する
科学的に裏付けられた微量ミネラル栄養プログラムを取り入れることで、母豚の健康状態と生存率を大幅に向上させ、収益性の向上と経営の成功に大きく貢献します。
ジンプロの試験から、受胎率や分娩率といったKPIにおいて顕著な改善が見られました。例えば、667頭の経産豚を対象に実施した最近の試験から、妊娠期及び授乳期にジンプロの微量ミネラルを給与した母豚において、受胎率が7.9%、分娩率が4.7%向上しました。
ジンプロによる繁殖農場の収益の最大化
あらゆる決断が農場の収益性に影響を与えます。母豚と候補豚の健康を改善することは、単なる目標ではなく、必須事項です。ジンプロ・ミネラルを活用することで、KPIの達成、動物の健康状態の改善、そして農場の生産性向上が実現できます。市場の状況に関わらず、ジンプロは市場変化を的確に捉え、繁殖農場の収益性向上に必要なツールと知見を提供します。ジンプロと協働することで、母豚から肥育まで、豚の潜在能力を最大限に引き出し、生産コストを最適化する方法を見つけましょう。
詳しい情報をお求めの方はこちらからご登録をいただくと当社の電子書籍を無料でダウンロードできます。
執筆者:
ルーカス・ロドリゲス博士
ルーカス博士は、ブラジルのミナスジェライス連邦大学(UFMG)で獣医師免許(DVM)と理学修士号を取得し、カナダのプレーリー・スワイン・センターとサスカチュワン大学で博士号を取得しました。2022年にジンプロ・コーポレーションに入社し、スワイン分野のディスカバリー・リサーチャーを務めています。現在は、製品開発とサポート、研究の指揮・調整、社内および社外顧客へのトレーニング提供などを担当しています。