種雄牛の蹄の健全性と肉牛の繁殖性を高めるジンプロ・ミネラル
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種雄牛の蹄の健全性と肉牛の繁殖性を高めるジンプロ・ミネラル

ジェイソン・ラッセル博士

季節繁殖における繁殖期が近づくと、農場においては、種雄牛の正常な繁殖活動を促すための多くの事業計画と健康に関する懸念事項があります。

繁殖期の間に種雄牛が直面する実務的な問題として、どのくらいの放牧地面積をカバーするのか、何頭の雌牛を授精するのかなどがあります。春分娩の場合は、夏の暑い時期に雌牛と種雄牛が交配しますが、ここには暑熱ストレスの問題が重なります。秋分娩の場合は、種雄牛は寒い気温の中で交配することになるため、エネルギーを維持するためにより多くの栄養素を必要とするかもしれません。もし種雄牛が蹄の問題を抱えている場合、これらの実務的な問題を乗り越えることはより難しくなります。

繁殖期が終わったオフシーズンにおいては、種雄牛のことを忘れがちです。しかし実際には、飼養管理が容易な牛群などありません。オフシーズンこそ、種雄牛を中心に考えるべきかもしれません。さらに、農場においては種雄牛は飼養している牛の5%程度しかいないとしても、繁殖の成功を考える場合に、雄牛と雌牛の貢献度は等しく50%ずつです。ですので、オフシーズンも種雄牛に特別な注意を払いましょう。

肉牛に給与する栄養にジンプロ・ミネラルを添加することで、種雄牛の健康を増進し、繁殖成績を向上する助けになります。

 

繁殖期における問題を大きくする蹄の問題

一般的に、繁殖期に種雄牛が罹患する危険性の高い蹄病が2つあります。縦裂蹄(別名サンドクラック)は、放牧地が乾燥している時期に発生します。また、放牧地が湿っている時期には趾間フレグモーネが発生します。まだ数は少ないものの、肉牛においても趾皮膚炎が確認され始めていることにもご注意ください。

本交時、種雄牛は自分の体を後肢の蹄で支えます。蹄病によって痛みがあったり跛行している場合、種雄牛は発情中の雌牛に乗駕し交わるのを嫌がるかもしれません。同様に、跛行している種雄牛は痛みがあるために1日の内に歩き回る放牧地の面積も小さくなってしまいます。

肉牛の跛行と蹄の問題は、炎症反応の引き金になります。本来繁殖活動や、成長中の種雄牛であれば増体に用いるべきエネルギーや栄養素が、免疫反応のために振り分けられてしまいます。

種雄牛にとって、繁殖活動への栄養素分配は優先順位が最も低い生産活動の1つです。従って、跛行と蹄の健全性の問題を含む種雄牛に降りかかるストレスは、どのようなものであっても精子の品質と運動性に影響を及ぼします。奇形の精子は、卵に入り込むことができません。また、精子の運動性が低いと、卵を受精させる場所に向かうことすらできません。

 

種雄牛の生産性を高めるジンプロ・ミネラル

農場においては、母牛に給与しているジンプロ・ミネラルと同様のプログラムで種雄牛にも添加を行うべきです。この結果、繁殖期に向けて健康的で弾力のある蹄を作り出す一助になります。

望ましい肢蹄を持つことで、種雄牛はより多くの雌牛に対応できます。全体的な骨格の健全性は、適切な栄養管理によって形作られます。カルシウムやリンといったマクロミネラルに加えて、マンガン、亜鉛、銅といった微量ミネラルが直接的に骨と関節の発達に影響を及ぼします。

さらに、趾間フレグモーネを予防するために必須な強固な蹄と皮膚の健全性のために、微量ミネラルが必要です。放牧牛にジンプロ・ミネラルを給与することで、趾間フレグモーネの発生率が30〜57%低下したという研究があります。

大量の高品質な精子が母牛の受胎率と農場全体の妊娠牛獲得割合を高め、離乳子牛頭数を増やします。しかし、暑熱ストレスのようなストレスを受けている種雄牛は、低品質な精子を生産します。蹄の健全性を高めるジンプロ・ミネラルは同時に、精子の品質と運動性を高めることが判明しています。アベイラ4を給与することで、運動性が9%高く、9%より活動的で10%より動きが速い精子を作るとする研究があります。

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種雄牛の栄養にジンプロ・ミネラルを添加することは、とても費用対効果の高い投資です。種雄牛には少なくとも1頭1日10gのアベイラ4、もしくは12gのアベイラプラスを給与してください。この結果、望ましい蹄の形成と繁殖成績の向上が期待されます。大きくより成熟した種雄牛には、さらなる増量添加が必要かもしれません。

アベイラ4が種雄牛の精子の品質を高めることの詳細と、種雄牛の飼料設計にどのようにジンプロ・ミネラルを組み込むかについてのご質問、ご相談は弊社営業担当者にお問い合わせ下さい。
 

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