微量ミネラルを用いて母豚の連産性を高める方法

微量ミネラルを用いて母豚の連産性を高める方法

マーク・ウィルソン博士

養豚繁殖生理学者

ジンプロコーポレーション

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PigChamp社(アメリカ)が実施した最新の調査から、母豚の平均更新率は53.55%であることが明らかになりました。多くの農場において、淘汰される繁殖豚の多くを、候補豚や若齢母豚(1産)が占めています。群全体の母豚の平均年齢を若く保ちつつ、3〜5産の母豚数を多く維持するための適切なバランスを見出すことは、養豚経営にとって課題であり続けています。母豚の連産性は複雑で多くの要因に影響を受けます。この記事では、母豚の早期淘汰を減らして連産性をどの様にして高めるのかをご紹介します。

 

母豚への栄養:候補豚の育成に対する重要な投資

候補豚育成が、母豚になってから一生を通しての農場への貢献に重要であるという点が、よく過小評価されています。農場の生産能力や連産性を最大限に高めるために、生産者は候補豚育成を体重18kgの段階から始める必要があるということが試験から分かっています。候補豚の栄養要求量を満たすように取り組むことが、候補豚の飼養費用の70%を占める飼料費の削減に繋がり、また連産性を高めることにも貢献するでしょう。候補豚の増体を若干抑えながら、ジンプロ社のアベイラサウ由来の亜鉛、銅、マンガンといった微量ミネラルを適量給与することで、候補豚の骨格構造と体重のバランスが向上し、230日齢及び体重135kg時点で生理的成熟を達成することが出来ます。

 

母豚の跛行と炎症の予防

若齢母豚は、蹄の問題で淘汰されることがよくあります。それにより、群の繁殖成績と収益性が低下してしまいます。跛行は、初産までの総淘汰の15%程度を占めることが分かっています。母豚の跛行とそれに起因するストレスは、離乳から発情までの間隔の延長、非生産日数の延長、産子数と離乳頭数の減少を引き起こし、繁殖成績に影響を及ぼします。繁殖能力の低い母豚が早期に淘汰されるなかで、跛行は繁殖能力の低下を引き起こす要因の1つでもあります。蹄の病変は一般的に候補豚の15〜40%で見られます。炎症性病変は痛みやストレスを引き起こし、直接的に繁殖成績に影響を与えます。母豚の蹄の状態を常に注意深く観察することが、跛行を防ぐために重要です。日常的に蹄を観察し気にかけ、繁殖母豚の削蹄を適切に行うことで、繁殖成績を向上させられることが分かっています。母豚群の跛行を減らすように取り組むことで、母豚の連産性を高め、経済的能力が発揮出来るようになります。

 

微量ミネラルは繁殖において重要

豚が炎症を起こすと、生産に用いられる栄養素が免疫システムへと分配されてしまいます。跛行や疾病による炎症反応は、栄養素の利用に影響を及ぼし、繁殖成績を低下させてしまうので、炎症状態に陥るのを予防すべきでしょう。スペインにおける5農場での最近の記録から、アベイラサウ由来の亜鉛、銅、マンガンを母豚飼料に添加することで、跛行と繁殖不良によって淘汰された候補豚と若齢母豚の割合が大幅に低下したことが分かりました。給与前には候補豚の42%が3産目まで到達出来ませんでしたが、2年以内にその割合は23%にまで低下しました、すなわち若齢母豚の連産性が45%改善されました。

 

母豚の泌乳と産子数

候補豚の連産性を改善する最後の方法は、初産における授乳期の体重を維持することです。体重135~150kg時点で2次または3次発情を示している候補豚を繁殖に用いることで、妊娠や泌乳、そして2産目を迎えるための授精を行うために十分な体重と成熟に到達することが出来ます。135kg以下の候補豚を繁殖に用いた場合、135kg以上の候補豚を用いた場合と比較して総産子数が少なくなりました。

 

母豚の連産性は経営を成功に導く

成熟し、構造的に健全な候補豚を群に導入することで、利益を出し、経済的能力を発揮することが出来る4産目まで到達する母豚が増える可能性が高まります。実際のデータから、3~6産目の母豚数が増加することが、群全体の生産性に大きな影響を与えることが分かっています。候補豚育成初期から投資をし、跛行を予防し、ジンプロ・ミネラルを栄養プログラムに組み込むことで、初産における授乳期の体重を維持し、母豚の連産性を高めることが出来ます。

ジンプロ・ミネラルの母豚成績への影響に関するご質問、ご相談は弊社営業担当者までお問い合わせ下さい。

 

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