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乳牛における生殖器の炎症を管理する

乳牛における生殖器の炎症を管理する

アダム・ガイガー博士

ジンプロコーポレーション

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乳牛の繁殖システムに好影響を与えようと1つ1つ段階を踏んで進めることは、賢明な経営上の判断です。この段階の1つとして、分娩に関する炎症の管理があります。

移行期の乳牛は、分娩後60〜70日ほどかけて生殖器を正常に回復させていかなければなりません。この間、上皮では劇的な変化が起こります。分娩過程において生殖器内に侵入した病原菌を排除するためには、有効な免疫反応を確立することが大切で、損傷した組織を治していくことも重要です。牛が再度妊娠する準備を行わなければなりません。

この修復過程が強固に起こり、炎症が即座に静まるとすると、急性の炎症反応は牛にとって良いことです。しっかりとした免疫反応を起こすことと、反応を継続させることで牛の繁殖システムを正常に戻すために、ジンプロ社の有機微量ミネラルが重要であることが複数の研究から判明しています。しかし、急性炎症下においてこれらの行程がゆっくりと進んだとすると、炎症は慢性化し、乳生産に負の影響が及ぼされ、望ましい時期に妊娠する能力が乏しくなってしまう場合があります。

 

慢性炎症が示すこと

慢性炎症と戦うためには、膨大な量の栄養素を必要とします。時にはこれが、牛の妊娠維持や、そもそもの受胎を難しくさせる原因になります。これは、牛の体内におけるそれぞれの生産活動への栄養素の分配が、その時に発生している炎症によって崩されてしまうからです。

炎症反応下にある牛は、免疫機能のために1日1kg以上のエネルギー(グルコース)を容易に失ってしまうという研究結果が、アイオワ州立大学のランス・バームガード博士によって発表されました。妊娠している牛の場合、さらに栄養素を優先的に胎児へ送ります。従って炎症が起きていると、乳生産を変わらず行うためにはより多くの栄養素が必要になります。ここで考えるべきは経済性です。余計に必要となった栄養素を補うために餌の給与量を増やす(飼料費が上がる)か、餌の給与量は変えずに乳量減とする(収入が下がる)かです。

 

牛の繁殖のためには微量ミネラルが必要

牛の一生において、いかに繁殖効率を高めるかについての研究が、ペンシルベニア大学のジェームズ・ファーガソン博士によって行われました。この試験では156頭のホルスタイン種の乳牛が供試され、2つのグループに分けられました。1つは無機の微量ミネラルを給与した区、もう1つは無機ミネラルの一部をジンプロ・ミネラルに置き換えた区です。分娩予定日の60日前から、分娩後250日まで試験飼料を給与しました。

結果は、無機ミネラルの一部をジンプロ・ミネラルに置き換えた区で、繁殖成績の向上が見られました:

  • ジンプロ区は無機ミネラル区に比べて空胎日数が短かった(138日vs146日)
  • ジンプロ区は無機ミネラル区に比べて初回排卵日数が短かった(34日vs37日)
  • ジンプロ区は無機ミネラル区に比べて試験期間中においてより多くの牛が妊娠した(90.2% vs 83.3%)
  • ジンプロ区では周産期疾病に罹患したとしても、無機区と比べて多くの妊娠牛が獲得された。ジンプロ・ミネラルは、移行期の問題が起きたとしても、妊娠牛を得るための“保険”として役に立った。

 

炎症の負の影響を緩和する

農場において適切な飼料設計に則った良質な飼料に、ジンプロ・ミネラル(特に亜鉛、マンガン、銅)を添加することが、頑強な免疫機能の確立と繁殖成績向上のために大切です。しかし、家畜生産現場の全ての側面において言えるように、何か1つだけのことが問題解決や成績向上に繋がるわけではありません。炎症を管理し、繁殖成績の向上という最高の結果を得るためには、農場に合った飼養管理を組み合わせなければなりません。管理のポイントについて、下記をご検討ください:

  • 一生に亘る生産性向上(ライフタイム・パフォーマンス)を目指して、牛の泌乳ステージや生産ステージに合った栄養給与を行う
  • 農場での炎症管理について、予防と慢性炎症の治療を含めて獣医師に相談する
  • 分娩管理の作業行程について再考する – 牛群移動や乾乳施設、敷料や通路に到るまで、移行期管理を考える
  • 分娩時にストレスがかかっている牛を適切に管理できる担当者を配置する

研究に裏打ちされたジンプロ・ミネラルがどのように慢性炎症に陥った牛の繁殖に関する問題管理に役立つのかについての詳細は、弊社営業担当者にご連絡ください。

 

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