候補豚管理を成功へ導く方法

候補豚管理を成功へ導く方法

マーク・ウィルソン博士

養豚繁殖生理学者

ジンプロコーポレーション

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繁殖母豚群の繁殖効率は、候補豚(未経産豚)群の時点から決定します。一般的な母豚の更新率は53〜58%です。候補豚管理の第一目標は、2回目か3回目の発情時に体重135〜150kgに到達している授精可能な候補豚頭数を十分に確保することです。この目標を達成している候補豚は妊娠、泌乳、次の繁殖に必要なだけ繁殖能力が成熟していることを意味します。候補豚が授精適期に至る約20週間前から候補豚の導入に関して把握しておく必要があるので、事前計画を立てることは候補豚群管理において必要です。

以下に記す5つの必要事項に焦点を当てることで、候補豚確保頭数の管理を成功へと導くことが出来るでしょう。

 

候補豚の必要頭数を予測する

利益の減少や費用の増大、豚の産次構成推移の問題及び農場のスペース問題を防ぐために、候補豚の導入計画を継続して立てることが必要です。繁殖に必要な候補豚数を算出することで、季節性繁殖障害や予定よりも高い母豚の更新率などによって起こる、候補豚不足を防ぐことが出来ます。もし、候補豚数が急激に減少した場合、生産目標を達成するために、淘汰予定の母豚を群に長く留まらせることになってしまいます。

どの様な農場でも、適切な候補豚数を以下の計算式を用いることで簡単に算出することが出来ます。

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しかし、この計算式は、季節性繁殖障害、高齢母豚、候補豚の受胎率、群の健康状態、候補豚と母豚の構造的な健全性、生産ギャップなどの要因を考慮していないので、開始時の値のみ算出しています。

 

馴致の計画を事前に立てる

候補豚を購入または自農場で育成した場合でも隔離と馴致、いわゆる“落ち着かせる”ための適切な期間を考慮に入れて、事前に計画することが重要です。これらの期間に時間を割くことは、候補豚群と母豚群の健康状態の差を最小限に抑えるために必要です。候補豚をすぐに母豚群に導入させると、母豚群を新たな病原体に晒すことになり、健康状態が悪化してしまいます。また、暑熱ストレスも季節性繁殖障害の引き金となります。

 

性成熟と効果的な発情検知に努める

候補豚が性成熟に達した時が、最も繁殖能力が高い時期です。候補豚の性成熟は目標日齢と体重によって判定出来ます。成果を出すためには、候補豚への発情刺激を、140〜160日齢かつ135〜150kgの時点で行うべきです。早期に発情開始した候補豚は、より性成熟が進んでおり、より生産性の高い豚であることが多いです。もし候補豚が発情を200日齢まで示さないのであれば、その候補豚の淘汰判断を早めることで、利益を得ることが出来るかもしれません。候補豚がスタンディング発情兆候を示しても交配しなかった場合、その候補豚が2回目の発情時に授精できるように、管理すべきです。

多くの候補豚育成時によく見られる問題は、非発情豚が増えることです。候補豚を柵越し、またはクレート内から種雄豚に接触させる方法が一般的な発情刺激の方法ですが、この方法は発情刺激を最大限に高めるわけではなく、実は非発情豚を増やしている場合もあります。この方法に変わる最も効果的な刺激方法は、候補豚を種雄豚の元に連れて行く方法です。これは特に夏の発情検知に有効です。

 

最適な体重に到達するために、授精を遅らせる

日齢が発情開始の決定に重要ですが、初回授精時の体重は初産豚の成績や、一生の生産性に影響を与えるのでより重要となります。試験から、候補豚の授精時の体重が135kg未満の場合、135kg以上の候補豚と比較して、3産目までの産子数が少ないことが分かっています。初回発情時から2回目の発情時に授精を遅らせることで、初産時の産子数が0.7頭増加することも分かっています。また、2回目の発情時から3回目の発情時に授精を遅らせると、同じコストで初産時の産子数が0.2頭増加しました。従って、繁殖時体重目標を達成するためには、3回目の発情時まで初回授精を遅らせるべきでしょう。

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ジンプロ・ミネラルを母豚の栄養プログラムに組み込む

候補豚への適切な栄養素の給与は、分娩後に母豚群で成果を上げるためには不可欠です。ジンプロ社は、候補豚の栄養要求量を満たすために特別に設計された飼料を給餌することを推奨しています。飼料には、骨の形成や骨密度の増加を最大限に促進するために、高濃度のカルシウムとリンを組み込むべきです。また、アベイラサウ由来の亜鉛、マンガン、銅のジンプロ・ミネラルも同様に給与すべきでしょう。ジンプロ・ミネラルは、跛行や蹄病、乳生産、繁殖に関係する炎症を軽減することが、試験から判明しています。その他にも蹄や関節骨の構造的健全性を向上させることに役立つことも分かっています。また、ジンプロ社は投資利益率を高めるために定期的な削蹄を実施することを推奨しています。削蹄は跛行の軽減、母豚の繁殖成績と生産性の向上に役立ちます。

候補豚の初回授精に対して準備を行うことは、母豚群の候補豚の生産性に多大な影響を与えます。事前計画、候補豚用の栄養設計、発情刺激と発情検知方法の微調整を行うことが不可欠です。前述の5つの方法に焦点を当てることで、候補豚管理において成果を上げることが出来るでしょう。

アベイラサウを母豚飼料に組み込むことの利点に関してのご質問、ご相談は弊社HPをご覧頂くか、弊社営業担当者までお問い合わせ下さい。

 

     

 

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